こんにちは。やさしさまんてん登山が趣味の中年支援員です。
「なぜ山に登るのか」登山をしていると、よく聞かれる質問です。
有名な登山家が「そこに山があるから」と答えた話は有名です。
私がキリマンジャロに登ったとき、この言葉の意味が、少し違って聞こえました。
キリマンジャロは、とても高い山です。
空気がうすく、頂上に近づくと少し歩くだけで息が苦しくなります。
早く歩こうとすると、体がついてきません。
大切だったのは、速さではなく、止まりながら進むことでした。
一時間歩いて、休む。息を整えて、また一歩。



まわりの人と比べても、意味はありません。
自分の体調は、自分にしか分からないからです。
途中で「今日はここまでにしよう」と引き返す人もいました。
それは「失敗」ではありません。自分を守る、大事な判断です。
山では、「がんばりすぎる人ほど、危なくなる」ということを何度も教えられました。

これは、毎日の生活にもよく似ています。
調子のいい日もあれば、何もしたくない日もあります。
昨日できたことが、今日はできないこともあります。
それでいいのだと思います。
山に登ったからといって、強くなるわけではありません。
えらくなるわけでもありません。
ただ、「今の自分は、これくらいならできる」「今日は休んだほうがいい」
そうやって、自分の声を聞く練習になります。
私はキリマンジャロで、「最後まで行くこと」よりも、
「自分のペースを守ること」の大切さを学びました。

だから、「なぜ山に登るのか」と聞かれたら、私はこう答えたいです。
「自分の歩き方を知るため」
人生も、登山も、急がなくていい。休んでもいい。
それでも、歩みは、前に進んでいます。

