乾燥が気になる季節、家電量販店や雑貨屋、あるいは100円ショップでも見かける「超音波加湿器」。 数千円、時には数百円で手に入る手軽さから、愛用している方も多いはず。
しかし、その「安さ」の裏には、実は命に関わるかもしれないリスクが隠されていることをご存知でしょうか?
1. 超音波式は「菌の散布機」になりやすい
超音波加湿器の最大の弱点は、その仕組みにあります。 お湯を沸かす「スチーム式」とは違い、超音波式は**「水を細かく振動させて、そのまま空気中に飛ばす」**だけ。
つまり、タンクの中に雑菌がいれば、それをそのまま部屋中にバラまいてしまうのです。
加湿器病(過敏性肺臓炎): タンクで繁殖したカビや細菌を吸い込み、肺がアレルギー反応を起こす病気。咳や発熱が続き、最悪の場合は命を落とす危険もあります。
2. なぜ私たちは「危ない」方を選んでしまうのか?
それは単純に、**「安くてメリットが分かりやすいから」**です。
本体が安い: 構造が単純なので、とにかく低価格。
電気代が安い: ヒーターを使わないので、家計に優しい。
デザインが良い: コンパクトで可愛い形のものが多い。
「加湿器なんて、水がミストになればどれも同じでしょ?」 そう思わせるほどの圧倒的な手軽さが、最大のワナなのです。
3. 「安さ」の代わりに支払っているのは「手間」
超音波加湿器を安全に使うためには、スチーム式にはない過酷なメンテナンスが求められます。
毎日の全換水: 継ぎ足しはNG。毎日水を捨てて洗う。
数日おきのこまめな掃除: ヌメリが出ないよう、振動板までピカピカに。
水道水限定: 浄水器の水はNG(塩素がないと即座に菌が繁殖するため)。
安く手に入れたはずが、実は**「毎日の掃除」という膨大な労働コスト**を支払っている。これが超音波加湿器の正体です。
4. 部屋が「白い粉」だらけになることも
水に含まれるミネラル分もそのまま放出するため、テレビの画面やパソコンが「白い粉」で汚れることがあります。これは精密機器の故障の原因にもなり得ます。
💡 結局、どうすればいいの?
もしあなたが**「掃除は苦手だけど、安全に加湿したい」と思うなら、少し初期投資は高くても「スチーム式(加熱式)」**を選ぶことを強くおすすめします。
逆に、**「毎日欠かさず掃除して、アロマを楽しみたい!」**というマメな方であれば、超音波式は最高の相棒になるでしょう。
「安いから」という理由だけで選ぶのではなく、**「自分はその手入れを一生続けられるか?」**を一度問いかけてみてくださいね。


