事業所の基本的な位置づけ
やさしさまんてんは、
「いきなり高い負荷の就労訓練に入ることが難しい方」に対して、
- 無理のない通所リズムの確立
- 生活リズムの回復
- 静かな環境の中での集中・継続の土台づくり
を支援の中心に据えた、ゲーム特化型の就労継続支援B型事業所です。
私たちは、スキル習得や結果の早期獲得をゴールにするのではなく、
- 通所が続くこと
- 自分のペースで落ち着いて取り組めること
- 「できた」という小さな成功体験を積み重ね、自信を取り戻していくこと
これらを 基盤的支援の到達点 として位置づけています。
そのうえで、通所の安定や取り組みの継続が積み上がった結果として、
集中力・作業耐性・自己調整力などが徐々に形成されていくことをめざしています。
活動設計と支援の考え方
入り口となる活動は、心理的負担が低く、
「ゲームなら行けるかもしれない」と感じやすいものから始まります。
ゲームプレイは録画し、録画データを提出するところまでを一つの工程としています。
このプロセスの中に、
通所リズム
決まった時間に通所する
作業継続
一定時間、同じ作業に取り組み続ける
成果の可視化
自分の取り組みが「形」として残る経験をする
といった要素が自然に組み込まれています。
やさしさまんてんの環境は、
- 一人ひとりの席をゆったりと確保
- 仕切りによる視覚刺激の軽減
- にぎやかさではなく「落ち着き」を重視した空間設計
など、対人刺激を抑えつつ集中しやすい場 となるよう整えています。
「人とかかわること」よりも、
まずは 外に出る・通う・続ける ことを優先した支援設計になっています。
作業内容としてのゲーム録画について
やさしさまんてんでは、
ゲームを「娯楽」として行うのではなく、
録画データを成果物として残す生産活動として位置づけています。
利用者さんには、
| 工程1 | 指定された環境でゲームをプレイ |
|---|---|
| 工程2 | プレイ内容を録画 |
| 工程3 | 録画データを保存・提出 |
までを 一連の作業工程 として取り組んでいただきます。
この工程の中には、
- 作業手順の理解
- 一定時間の集中
- 機器操作・データ管理
- 提出物として仕上げる意識
が自然に含まれており、
「作業として成立するプロセス」となっています。
録画データは、
作業実施の記録・継続状況の可視化・成果物の蓄積
として管理され、
支援の評価や次の工程(編集等)につなげています。
そのため、
「ゲーム=遊び」という位置づけではなく、
記録が残る・工程がある・評価ができる作業活動
適合しやすい方
やさしさまんてんは、次のような方に適合しやすい環境です。
- 外出や通所の第一歩として、低負荷の活動から始めたい方
- 雑談や対人コミュニケーションよりも、まず一人で集中できる時間を大切にしたい方
- これまでの作業訓練で負担が大きく、継続が難しかった経験がある方
- 生活リズムの乱れや昼夜逆転から、少しずつ日中活動を整えていきたい方
「無理なく続けられること」を最優先とし、
現在の状態や希望に合わせて “その方に合う環境を一緒に選ぶ” というスタンスで運営しています。
期待できる変化と移行のイメージ
継続的な通所と活動を通じて、次のような変化が見られます。
通所面
通所継続率・参加安定度の向上
生活面
昼夜逆転の改善など、生活リズムの整備
心理面
「外に出ること」への抵抗感の軽減
作業面
一定時間、同じ活動に向き合える集中力・作業耐性の形成
自己調整
失敗後の立て直し・自己調整力の向上
こうした変化の積み重ねにより、
- グループ内A型事業所(やさしいあおぞら/はばたくあおぞら)への移行
- 一般就労へのチャレンジ
に至ったケースもあります。
ただし、移行を「前提目標」とするのではなく、
本人の状態や希望を尊重し、
「無理のない選択ができる状態を整えること」
を支援の軸としています。
A型
A型への移行を検討
一般就労
一般就労へのチャレンジ
B型継続
B型で安定して継続
その結果として、A型・一般就労・B型継続など、
それぞれに適した進路を一緒に検討していくイメージです。
位置づけと連携の考え方
やさしさまんてんでは、
「次のステップへ急がせる支援」や
「移行を前提とした指導的な支援」は行っていません。
まずは、
通所の安定・生活リズムの回復・安心して続けられる状態づくり を大切にしています。
そのうえで、通所が安定してきた方については、
ご本人の思い・体調・生活状況を尊重しながら、
- 現在の環境で安定して続けていくのか
- 希望に応じて、次のステップ(A型など)を検討するのか
といった 「選択肢を一緒に考える」段階 に進むことがあります。
あくまで、
方向性を押しつけるのではなく、
「今の状態で無理なく続けられること」
を最優先に、
関係機関・ご本人・ご家族と情報を共有しながら、
ゆるやかに整理していくスタンスを大切にしています。
利用条件・通所・工賃
利用時間
10:00〜12:00/13:00〜15:00(1日4時間)
利用日数
週3日〜週5日が中心
※体調・通所状況に応じて段階的に調整可
通所形態
原則通所型
※個別の心身状況に応じて相談可
工賃(実績)
月 20,000円台〜50,000円台
作業内容・通所状況に応じて算定
ノルマは設けていません
※あくまで実績に基づく目安であり、無理な成果要求は行いません。
送迎について
当事業所では 送迎サービスは実施しておりません。
公共交通機関の利用を基本とし、
「自力通所が習慣化していくこと」も支援の一部として位置づけています。
交通費について
通所に伴う 交通費は一部補助あり となります。
支給条件・上限額は、利用状況や距離等に応じて個別にご説明いたします。
昼食について
希望される方には、
栄養バランスを考えたお弁当を提供しています。
昼食の心配なく通所を継続していただける環境づくりを大切にしています。
ご紹介をご検討いただく際の目安
- まずは通所・生活リズムの回復から始めたい
- 高負荷の訓練に入る前に、低刺激な環境で土台を整えたい
- 以前のB型/A型で、作業プレッシャーや対人ストレスから離脱した経験がある
- 外出や対人参加への不安が強く、まずは「安全に参加できる場」から始めたい
- 「ゲームをきっかけにした活動なら、通所がイメージしやすい」と感じている
そのようなケースにおいて、
やさしさまんてんは、一つの受け皿となり得る事業所です。
見学・体験利用、事前の情報共有やご相談については、
ご本人・ご家族・関係機関の皆さまと確認しながら、柔軟に対応いたします。
